森の中にぽっかりと口を開けるトンネル、これが名羽未成線跡です、名羽線は朱鞠内から天塩山地を貫いて日本海側の町、羽幌までを結ぶ
予定で建設された路線でその90パーセント以上が完成しながら途中で放棄された悲劇の路線として有名です
このトンネルの向こう、川を渡ってその先が深名線との合流地点だったそうです、暗くて不気味でしたがかすかに反対側の明かりが見えたので
くぐってみることにしました、出口が見えるにしたがって、そこには悲劇的な光景が!
まさにこの路線の悲劇を物語る光景です、トンネル内に木が生えていて、天井でぶつかり表側に枝を伸ばしていました
生物の生命力の強さには驚きます!しかしこのような無人地帯に巨費を投じて作りながら一度も使うことなくこのような醜態をさらすとは!
いくら途中で情勢が変わったとはいえ、なんて無駄なことをしたのでしょうね
トンネルを出て戻った後、反対側、さらに先へ進みます、路盤は原生林の中を一直線
に進んでいます、草もそれほど生えていなくて深名線よりもきれいな感じがしました |
名羽線に平行して林道が通っていますのでさらに天塩山地の奥へ進みます、このあたりにくるとすでに民家などの人の気配はまるでなく、
完全な無人地帯です、平行して至る所にコンクリート橋が見られます、ここら辺はすでにかなりの草が茂っていて線路跡と判らないような
ところが結構あります、こうしてやがてすべて自然に帰っていくのでしょうね
見づらいですが橋脚群がわずかに頭を出しています、あの場所まで行こうと思ったのですが地面がぬかるみで行けませんでした
朱鞠内側からはここまでが限界のようです、この先長大なトンネルで天塩山地を横断し、羽幌側へ抜けるのですがこの先はヒグマの危険性
が高く(ここら辺でもすでに危ないと思われます)素人では危険だし、営林署の許可がないとゲートが開かないそうです
またまた中途半端ですがここまでです、次回は羽幌側から見に行ってみたいです、雑誌で見ると原生林の中に建つ巨大な橋脚がありますので・・