天北線(その1)


今は廃止されてしまった北海道の多くのローカル線、ほんの一部の路線しか乗れませんでしたがその一つが天北線です

宗谷本線、音威子府からいったんオホーツク海側に出てから稚内を目指す最北の長大ローカル線でした

北海道のローカル線の中では比較的遅くまで残っていましたが、ついに平成元年春に廃線になりました

急行天北で一度しか乗れませんでしたがあの猿払付近のどこまでも続く原野の風景は忘れられません!

 

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天北線の始発駅だった音威子府駅です、広い構内がかつて、鉄道の要衝だったころの名残をとどめています

右の写真はほぼ同じアングルで10年前に撮った写真です

札幌目指して音威子府を出る急行天北です、客車から気動車になって間もない頃の写真だと思います

 

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音威子府駅舎、左が現在の駅舎で右側内部は天北線メモリアルという記念館になっていて、天北線の写真や備品などが飾られています

しかしずいぶんきれいになりました、右は10年前の写真ですが、ここに来るまで駅舎が建て替えられていることなどまったく知りませんでした

音威子府もまた、天北線の廃止でただの中間駅になってしまいました、ここから天北線跡に沿って一路北上します

 

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音威子府を出て次の駅、上音威子府駅跡

凄まじい荒れようです、林の中にぽつんと建っていて付近に民家は数軒ありますが今はすべて廃屋の無人地帯になっていました

廃駅はいろいろと見てきましたがこの駅が一番凄い荒れ方でしたね、内部はごらんの通りで、当時の椅子などがそのまま残っていました

この駅も僕らのような訪問者が多いようで、駅ノートがおいてありました

中には最近の書き込みも多数見受けられ、この駅に泊まったという強者の書き込みありました

 

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ホームです、草が凄くてごらんの通りの荒れよう

この駅が自然に帰るのもそう遠いことではないような気がします

 

 

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上頓別駅はライダーハウスとして使われていました、駅ホーム側に回ると真っ赤に錆びた駅名板が残っています、かろうじて読めました

左写真、駅右側はかつて駅前商店だったようですが、今は廃墟になっていました、天北線廃線と共に廃業したのでしょうか?

「塩」の青い看板がまだ軒下に下がっていたのが印象的でした

 

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松音知駅です、草原の中に駅だけがあります、この駅は手厚く保存されているようでとてもきれいです、駅舎も現役当時そのままのような

きれいさでした、線路や腕木式信号機も残されていて完璧ですが友人いわく「廃線の駅らしくなくて逆に味気ない」と言っていました(笑)

 

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