のと鉄道七尾線(その1)


平成13年2月に廃止になったのと鉄道の穴水〜輪島間、廃線から半年を過ぎた10月に沿線を車でまわってみました

のと鉄道は元々旧国鉄能登線を三セク化した路線ですが、そのときに国鉄として存続していた七尾線の和倉温泉〜輪島間も引き受け、三セク

路線としては珍しく支線を持つ鉄道でした、しかし穴水以北の区間は採算性も悪くバスやマイカーの波に押され次第にのと鉄道の経営を圧迫し

始めついに昨年廃線となりました、廃線からまだそれほど日がたっていないのでそれほど変わっていないだろうと思いましたが調査してみました

 

のと鉄道の中心、穴水駅

ここで蛸島方面と輪島方面へ分岐していました、構内は車両基地があり広く、分岐点でも

あった要衝でした、穴水の駅自体はほとんど変わっていませんが駅名板だけはやはり

変化は隠せないです(能登三井の駅名を紙で隠している)

 

駅構内の駅周辺図にもまだ残っています

現在地の表示から下方へ伸びるのが廃止になった区間

 

穴水を出ると輪島方面と蛸島方面はしばらく併走していたんですがその部分

レール上に枕木がおかれています、しかしこの光景はなんとも奇妙です、というのは廃止

になった輪島方面の方が存続している蛸島方面の方のレールよりも規格が上だからです

その場に立ってみるとあきらかに廃止になった方がレールも道床も勝っているのに・・・

なんとも皮肉な状況です

 

蛸島方面と分岐後、急速に山間部へ入っていきます、鉄橋などはほぼそのままでした、ただ立ち入り禁止の柵が設置されていただけで今にも

ディーゼルカーが走ってきそうです、勾配はかなりのもので、横から見てみると登っているのがはっきりわかります

 

穴水〜能登三井間は険しい山間を行くので列車は40キロ程度しか出ていなかったのを覚えています、線路上はさすがに荒れ始めていますね

 

平野部に降りてきてもレールはさびているもののそのままです、ただ踏み切りはすでに何箇所か撤去されていました、こうしてやがてほとんどが

失われていくのでしょう!

 

能登三井駅、左が廃止前、右は廃止後

ほとんど変化ありません、というか廃止後の方がいろいろ物が増えてにぎやかな気さえします、駅舎内には以前は喫茶店らしきものが入っていた

のですが現在はやっていないようです、ただ駅舎内は開放されていました、駅前の腕木式信号機、どこから持ってきたのでしょう?

 

ホームもそれほど変わっていません、レールの錆と駅名板がすべてはずされているくらいです、近所の子供が線路上で遊んでいるだけの人気の

ない時間でした

 

その2へつづく

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