両毛線の桐生〜間籐間を結んでいるわたらせ渓谷鉄道(旧足尾線)には終点間籐から先にも貨物専用ですがレールが伸びています
国鉄足尾線時代、間籐から先に足尾本山という貨物駅があり旅客は間籐まででしたが貨物列車は足尾本山まで行っていました
足尾線が第三セクターに移管されるときに足尾線の貨物輸送も全廃され、間籐〜足尾本山間は車両が通らなくなりそのまま廃線に
なると思われましたが間籐から先の渓谷美、将来の観光需要などを見込んで廃止ではなく”休止”ということになりました
以来、結局復活することなくそのまま放置されつづけています、なお、筆者は国鉄足尾線時代に一度乗りに来ております
貨物列車や旧間籐駅舎なども出ていますのでそちらの旅行記もご覧になってみてください
わたらせ渓谷鉄道の現在の終点、間籐駅です、旅客列車は国鉄時代も現在もここまで
です、この駅は元々スイッチバック駅でしたが現在は駅舎も立て替えられよくわかりま せん、国鉄時代の間籐駅は元スイッチバックというのがはっきりわかり、駅舎も当時の ままの古い朽ちた建物でした、また周囲は人気が全くなかったのを覚えています |
間籐駅より足尾本山側をみる、錆びついていますがレールはそのままです
この先はごらんの通りかなりの勾配で終点足尾本山までひたすら上り勾配が続き、 かつては貨物も荷が多い時代はDE10、11などの重連になったそうです 私が以前来たときは末期でしたのですべて単機牽引でした |
間籐から先は渡良瀬川沿いの峡谷を縫うように進んでいます
鉄橋はほとんどが徒歩で渡ることが出来るほど容易に近づけます ただ、鉄橋を渡る際は充分な注意が必要です、下はほとんど筒抜けですので・・・ |
山肌に沿って走る線路、右手、下の川は渡良瀬川です、このあたりまで来るとかなり
渓谷も深くなります、このトンネルを抜けると足尾本山ですがこの朽ち果てた腕木式 信号機は場内進入用のものです、ワイヤーもまだちゃんと残っていました |
トンネルを抜けて一つ鉄橋を渡ると終点足尾本山駅です 精錬所の中にあり、レール、信号機などそのままで今にも列車が走れそうな感じが するほどです、周囲の小屋はほとんど使われていないようでしたが精錬所自体はまだ 人がいるようです、なお、ここから先には鉄線が貼ってあり進入は出来ませんでした |
ここ、間籐〜足尾本山間の廃線(休止線)は首都圏から気軽に来られてしかもほとんど遺構がそのままという廃線ファンにはお勧めの場所です
ただ鉄橋などを渡る際は下にガードが何もないので充分な注意が必要です、落ちたら深い渓谷ですのでまず助かりませんので・・・
この区間は将来復活を考えて休止扱いにしたそうですが現状を見るとその可能性は低いようです、復活するには相当の金額が必要でしょうね